コラム
column
2025.05.28
“線”を足すだけ!線×写真で魅せるビジュアル表現

写真の“外側”にある表現力
写真は、瞬間を切り取る力を持っています。
けれど、その「写っているもの」だけで伝えられる情報には、限界があることも。
そこでいま注目されているのが、写真に「線」を重ねるアレンジ。
それは単なる加工ではなく、見る人にとっての“ガイド”であり、“演出”でもあります。
線がもたらす、4つの視覚的メリット
①フォーカスを明確にする
被写体の輪郭を線でなぞることで、視線がそこに自然と集まります。
どこを見せたいのか、何を伝えたいのかがよりクリアに。
②軽やかさと遊び心を加える
重厚感のある写真でも、線を重ねることでラフさや柔らかさがプラスされます。
とくに若い層や女性向けデザインには効果的。
③情報を“選択”できる
全部を写さなくても、線で囲んだ部分だけで物語ることができます。
たとえば「音楽に夢中な人」「髪色が印象的な人」…そんな印象づけも、線の配置次第。
④写真とイラストの“いいとこ取り”ができる
リアルとアートの中間的なビジュアル。親しみやすく、それでいておしゃれ。
SNS・Web・紙媒体、どこでも使える万能フォーマットです。
実践例:こんな写真に線を重ねてみよう



デザイン加工
Adobe PhotoshopやProcreateなどの定番アプリを使えば手描き風の線入れが可能。
最近ではスマホアプリやAIツールでも自動で線画風加工ができるようになってきました。
「手描き風」か「ベクター風」かというテイスト選びも重要なポイントです。
最後に
その写真、ただ「キレイ」なだけで終わっていませんか?
「線」という最小限の要素を加えることで、そこには「狙い」が生まれ、「物語」が生まれます。
伝えたいことがある。見せたい世界がある。
そんなときは、“線で語る”という表現を、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。