コラム
Photoshopの「ドロップレット」って何?便利機能の使い方!

こんにちは!今回は、Photoshopをよく使う方ならぜひ覚えておきたい「ドロップレット」についてご紹介します。
「画像をまとめて加工したいけど、毎回手作業は面倒…」「リサイズ、ロゴ入れ、保存形式変換まで自動でできたらいいのに…」 そんな方にぴったりなのが、Photoshopの“ドロップレット”機能です!
ドロップレットとは?
ドロップレットとは、Photoshopのアクションをベースに作られるミニプログラムのようなもので、 Photoshopで作った処理の手順(アクション)を「画像にドラッグ&ドロップするだけ」で自動実行できます。
どんなときに使うの?
- 撮影した写真をまとめてリサイズ&書き出し
- 商品画像にロゴを一括で追加
- 大量の画像を自動で明るく補正&保存
など、同じ処理をたくさんの画像に一括適用したいときにとても便利!
作り方は意外に簡単!
今回は例として「画像を350dpiにして、CMYKモードに変換し、EPS形式で保存したい!」 という処理をまとめて自動化できる「ドロップレット」を作成します。
STEP1:Photoshopでアクションを作成しよう!
まずはPhotoshop内で、ドロップレットの元となる「アクション」を作成します。
① Photoshopで画像を開く
②【ウィンドウ】→【アクション】を開く
③ パネルの下にある「+」ボタンをクリック。今回のアクション名は「CMYK_350_EPS」にします。

④ 「記録」を押すと録画が開始されますので、以下の処理を実行します。
▶実行するアクション内容
- 【イメージ】→【画像解像度】→ 解像度を「350dpi」。再サンプルはON。

- 【イメージ】→【モード】→「CMYKカラー」に変更

- 【ファイル】→【別名で保存】→「Photoshop EPS」形式を選択し、保存

⑤ アクションの録画を【■停止】

これで下準備は完了です!
STEP2:ドロップレットを作成しよう!
次に、先ほど作ったアクションを「ドロップレット」として外部ファイル化します。
① デスクトップに保存先のフォルダーを作る(今回はフォルダー名「CMYK_350_EPS」)
②【ファイル】→【自動処理】→【ドロップレットを作成】

③ 下記を設定(お好きな設定で)
ドロップレットを保存 → 使いやすいようにデスクトップに保存
アクション → 先ほど作ったアクション「CMYK_350_EPS」を指定
実行後 → 先ほど作ったデスクトップの「CMYK_350_EPS」フォルダーに保存先を指定

④ 【OK】をクリックすると、ドロップレットが生成されます!
STEP3:実行してみよう!
あとは、処理したい画像をこのドロップレットにドラッグ&ドロップするだけ!

Photoshopが自動で起動して1枚ずつ
- 解像度変更
- カラーモード変換
- EPSで保存
をしてくれます。

注意点
- 元になる「アクション」が正しく作られていないと失敗
- 処理に合わない画像サイズや形式だとエラーになることも
- あくまで「定型作業」向け(複雑なレタッチには不向き)
毎日の作業に余裕ができるので、ぜひ活用してみてくださいね。