コラム
視線誘導を意識した広告レイアウト
ご無沙汰していますS木です。
広告業界の一員になった時からMACでの作業が当たり前でしたが、AIだなんだと近年におけるデジタル技術の躍進が凄すぎて、混乱気味な今日この頃。
こんな時こそ「初心にかえろう」と思い立ちました。
どんなにデジタル技術が進んでも、広告を受け取るのは生身の人間。対人間だからこそ効果がある生理的・心理的な広告効果について、かなり初歩的な内容ではありますが、再度お勉強してみました。
視線誘導の法則
人間の視線には、無意識に起こる動きのパターンがあります。視線の動きを誘導することで、広告情報を効果的かつスムーズに伝達することができます。
【グーテンベルク・ダイアグラム】
均等に配置された情報を見る時、視線は左上から右下に移っていく習慣があるので、重要な情報は左上→右下の順で配置するのがおすすめとのこと。ということは、右上、左下に配置した情報は読み飛ばされる恐れが高い?!要注意です。
他にも、様々な視線のパターンが存在します。
【Z型】
アルファベットのZの様に、視線が、左上→右上→左下、右下へ動くパターンのこと。
横組みの文章の場合で、情報の強度が均一なときに有効です。この視線の動きを利用する際も、重要な情報は、最初に視線がいく左上に配置するのが効果的といわれています。
【F型】
アルファベットのFの様に、視線が、左上→右上→左下→右下へ動くパターンのこと。
上部を閲覧してから下部に移動していくので、右下や最後まで読まれない・流し読みされてしまう可能性もあるとのこと。重要な情報は左上から右上へ配置するのがおすすめです。
【N型】
アルファベットのNの様に、視線が、右上→右下→左上→左下へ動くパターンのこと。縦書きの文章を読む際に多い動きです。
情報の形によっても視線の流れにパターンが生じます。
【形状の違い】
面積比に違いがある場合、視線は大きいもの→小さいものへと移ります。全ての情報が同じ大きさだと、全ての情報が読み飛ばされることになるかもしれません。大きさを変えてメリハリをつけることで、情報が伝わりやすくなります。
太さに関しても同じ様に、太いもの→細いものへと視線は移動します。
【線を追う】
線や線の様に配置されているものにも、視線は誘導されます。
【同形·同色】
情報が均一に配置されている場合、人は無意識に同形、同色を探し出し視線を移動させます。
同量の情報が並ぶ時、同形、同色でレイアウトすると、一貫性や、特出したい情報へ視線を誘導することができます。
【数字】
視線は、数字にそって移動します。
散らばったレイアウトの情報でも、数字をふることで情報を得る順序を示すことができます。
まとめ
レイアウトをする際に視線の流れは意識していましたが、こんなに法則があったとは!
しかも、視線誘導が上手くいっていない広告は、どんなにデザインに力を入れても、情報が伝わらない・受け手にストレスを与えるなどのデメリットが発生することも・・・。恐ろしいことです!
重要なのは、視線誘導パターンを意識し、情報の優先順位に沿った配置をし視線の流れをサポートすること。
今回勉強し直したことをベースに、さらに効果的な広告を作っていきたいものです。
また、自社のパンフレット・WEB、視線誘導が上手くいっていないかも・・・と不安をお持ちになった方は、お気軽にプランニングAまでご相談ください!