コラム
表現の幅が広がる!RGB印刷
広告代理店のブログをご覧になるような方々はすでにご存知かもしれませんが、広告を作る上で忘れてはいけないのが「RGB」と「CMYK」の存在です。PCの画面上で作ったものが、いざ印刷してみたら思ってたものと違う、なんて経験はありませんか?そこに絡んでくるのが「RGB」と「CMYK」です。
振り返る「色の基礎知識」
C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の3色を「色の三原色」と言い、印刷物に使われるインクの色を指します。これらは混ぜていくと暗く、黒に近づいていくことから減法混色や減法混合と呼ばれています。
対してR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)は「光の三原色」と言い、モニターなどにおいて光で色を表現する際に使われます。混ぜていくと明るく、白に近づいていくことから加法混色や加法混合と呼ばれています。画面での表現なのか、印刷物での表現なのかで色を表現する仕組みが変わってくるのです。
この2つは、再現できる色の領域である「カラースペース」が異なります。CMYKはRGBより色彩を再現できる領域が狭く、RGBで制作したものを印刷すると、CMYKでは再現できない領域があるために色がくすんで見えてしまうのです。
画面イメージのまま印刷可能!?RGB印刷
そこで最近見つけたのが「RGB印刷」なるもの。なんと、PCなどのモニター画面で見ているものと近い印象で出力ができるんだとか!ビビッドカラーやパステルカラーはどうしてもCMYKでの表現に限界があり、「それっぽいもの」しか作れませんでしたが、イラストや写真など画面で見たまんまの鮮やかさ、明るさが印刷で欲しい!という場合はRGB印刷が向いていそうですね。ちなみに特殊なインクを使用しての表現になるため、やはり普通の印刷よりも金額は上がってしまうようです。
先日話をしたところ弊社の先輩もRGB印刷は初耳だったそう。いかんせん実績のない方法なので「こんなものもある“らしい”ぞ…!?」のテンションで書き連ねてしまいましたが、印刷物ならCMYK!という刷り込みがあるために思いつかなかったこの印刷方法、活用できれば媒体や内容に合わせてより最適な表現が可能になるのではないでしょうか!
【参考】