株式会社プランニングA

コラム

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2025.04.14

ちゃんと見てる?生成画像の「なんかヘン!」

最近、手描きのイラストを作成するお仕事があったのですが、案出しから校正、完成までにかかったのは実にトータル16時間弱。

それに対して、AIでの生成は長くとも1、2分でフルカラーのイラストの生成を完了させてしまいます。正直今まであまり触れてこなかったのですが、いざ使ってみるとそのスピードと精度には流石に驚きました。

当コラムでもこれまで多く取り上げてきたAIですが、その発展により今まで以上に日々の生活における情報の量も、移り変わりの速さも増しているように感じます。そんな世の中では、AI生成で手軽に済むことは済ませて、クリエイターとのやり取りの手間や費用を抑えようと考えられるのも仕方ありません。

現に日々目にする広告や動画には、巧妙に作られていながら「あ、これAIだな」となるコンテンツの割合も増えてきました。もともとクリエイターではない方にとっては尚更、文字でイメージを伝えるだけでビジュアルが生成されるのは夢のような世界なのではないでしょうか。

便利と同時に現れる「なんかヘン」

しかし同時に、生成されたイラストや写真の中で「整合性のとれていない部分」が目立つようにも感じます。

現状のAIでは、全体的な雰囲気で「とりあえずそう見えるもの」を優先して生成しているのか、空想的な部分を除いて、「そうなるはずのないもの」を多く見てきました。

これまで見てきたものを例として挙げると、

●犬の後ろ足が三本ある

●肩を組んでいるはずなのに、腰にも手が周っている

●指が6本ある

●文字の形がおかしい、読めない形になっている

などなど。見たことがあるということは、ろくなチェックも通らないまま、おかしな状態の生成物が世に流れているということ。一瞬で流れる情報のひとつに過ぎないので、その多くは気に留められないでしょうが、正確さを重視する仕事をしているとどうしても敏感になってしまうのです。

結局現状は人の「見る」「気付く」力

今後より進化していけば上記のような違和感のあるポイントはなくなっていくのかもしれません。しかし手軽だからこそ、ポンと出して「これでいいや」となってしまいそうなところで一旦立ち止まれるかどうかが、AIを「有効活用」できているか否かの分かれ道だと思います。画像にしろ文章にしろ、現状は最終的に人間の目で見て違和感をを見つけ出さなければいけないのは変わりません。

また、手軽さに気を取られてしまいますが、その元となっている、これまで蓄積されてきた先人のクリエイティブへの敬意だけは忘れないようにしたいですね。以上、昨今のAIまみれの世の中への雑感でした。

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