コラム
【誰が どんな状況で 何のために?】効果の出るWebサイトとは?
広告配信などサイトの集客に取り組んでいても、なかなか期待通りに成果が出ないこともあり、「労力や費用をかけているのに」とお悩みの方も少なくないかと思います。
成果に結びつかない要因は様々ですが、ユーザビリティに問題があるという場合がその一つです。
このユーザビリティによって、成果につなげられるかどうかが左右されるのです。
今回は「ユーザビリティ」について、もう一度考え直してみましょう。
ウェブユーザビリティとは
「ユーザビリティ」という言葉は、既にご存知の通り「使いやすさ」「使い勝手」という意味ですが、単なる「使いやすさ」ではないということをご存知でしょうか?
ユーザビリティは国際規格として、以下のように制定されています。
【特定の利用状況において、特定のユーザーによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。】
つまりは「特定の」「指定された」とあるように、単に使いやすいだけではなく、
「誰が」「どんな状況で」「何の目的のために」使うかを考慮し、最適化しなければならないというものです。
もし、使いやすいと感じたサイトを真似て作ったとしても、ユーザの状況や目的が異なるなら、参考サイトと同じように高いユーザビリティのサイトになるとは限りません。
利用するのは、誰なのか、PCなのかスマホなのか、家なのか外出先なのか、どんな状況・価値観なのか、などによって使いやすさは変わってきます。
いつでも誰にでも使いやすいサイトというのは、まず存在しないのです。
例えば具体的には、子供にはひらがなばかりのほうが読みやすいですが、大人には逆に読みにくくなります。若者は欧文表記を抵抗なくかっこいいという印象を抱きますが、年配層には受け入れられません。色や文字の大きさの見易さも年齢層によって異なります。
また、同じユーザーでも、夜に家でじっくり見るのか、昼間に外出先で移動中に見るのかによっても探している情報が変わります。
そこで、ユーザビリティを考えるために必要となるのが、
●ターゲットユーザはどんな人なのか
●どんな状況で利用するのか
●どんな目的を持っているのか を考えることです。
ウェブユーザーは根気強く一つのサイトを見てはくれません。分かりやすく面倒くさくない、負担の少ない道のりを提供しなければ、すぐに他のサイトへ離れていってしまうでしょう。
自社のサービスを求めてくれ、サイトに来てくれるユーザーを正しく理解することが、ユーザビリティ向上の第一歩となります。
UIとUXとユーザビリティ
それでは、ユーザビリティと同じように使われる、UIとUXとは何でしょうか?
いずれもウェブサイトにおいて重要な要素となっています。
UIとは?
UI(ユーザーインターフェース)とはユーザーとの接点を意味し、グローバルナビゲーション、ボタン、画像などユーザーが目にするページの構成要素のすべてがUIに該当します。そのUIの「使いやすさ」がユーザビリティです。
UIは以下の5つの要素に最低限気をつけなければならないとされています。
●学習しやすさ(はじめてでも馴染みやすく、ユーザがすぐ使い始められる)
●効率性(操作を覚えたら、素早く効率的に使用できる)
●記憶しやすさ(しばらく使っていなくても、また使うときにすぐ使えるよう覚えやすい)
●エラー(エラーを起こしにくく、エラーが起こっても容易く回復でき、かつ致命的なエラーが起こらない)
●主観的満足度(ユーザーが満足でき、好きになり、楽しく快適に利用できる)
UXとは?
「UX」(ユーザーエクスペリエンス)は、サイトを利用することでユーザーが得られる体験。また、その体験から感じられる感覚や印象です。
ウェブサイトやアクション後のUXの例は以下となります。
●デザインがキレイ
●フォントが読みやすい
●お問い合せフォームや購入ページまでの導線がわかりやすい
●商品を注文したらすぐに届いた
●対応が丁寧だった
●商品のクオリティが高い
よく「カフェやバーは商品を買うのではなく、体験を買う」と言われますが、それらに行く際には私たちは商品の味だけでなく、内装や接客や演出などからなる雰囲気(体験)を求めています。
ユーザにとって良いUXを提供することで、サービスを好意的に繰り返し利用してもらうことに繋がります。
これらは離脱を防ぐのに役立ち、成果につながるウェブサイト作りにおいて非常に重要な項目です。
ユーザビリティやUXの向上は難易度が高いとお考えの方は、まずはUIの改善から始めてみませんか?