株式会社プランニングA

コラム

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2025.02.19

ヒートマップで見えるユーザー行動!初心者向け活用ガイド

「ヒートマップ」は、Webサイトに訪れたユーザーがページ内で取った行動を、色の濃淡でわかりやすく表現したもので、視覚的に理解しやすいツールです。今回は、ヒートマップの基本から活用法まで詳しく学んでいこうと思います。

1. ヒートマップの基本

ヒートマップとは

ヒートマップは、Webページでのユーザーの行動を色の「熱度」で表した視覚的なツールです。ヒートマップを使用すると、どの部分がユーザーの関心を引きやすく、逆にどの部分があまり注目されていないかを一目で確認できます。

色の意味

色の違いが「熱」を示しています。赤や黄色は、クリックや注目が多い場所を示し、青や緑は少ない場所を示します。ユーザーの行動を色の違いで直感的に把握できるため、デザインやコンテンツの最適化に役立ちます。

アクセス解析ツールとの違いは?

アクセス解析ツールは、Webサイトに何人のユーザーがどこから来て、どのページを閲覧したかを追うのに対し、ヒートマップは、Webサイト全体ではなく特定のページを分析します。
アクセス解析ツールで滞在時間の少ないページなど不調なページを洗い出し、その不調ページについて、ヒートマップを使って、ユーザーの行動をさらに細かく可視化して分析していきます。
このように両方を駆使することで、より効果的なWebサイト運用・改善が可能です。

2. ヒートマップの種類 【使い分けを理解しよう】

ヒートマップにはいくつかの種類があり、ユーザーの目線や行動、ページ内の関心の強さなど、ユーザーのさまざまな行動を把握することができます。

熟読エリアの可視化 (アテンションヒートマップ)

訪問者がよく閲覧しているコンテンツは赤く、あまり注目されていない部分は青く色分けされます。マウスの動きやスクロールの速度、閲覧時間などを元に、視覚的に注目度の高い部分が色で表示されます。ページのどの箇所がよく読まれているのかが可視化されます。

終了エリアの可視化 (スクロールヒートマップ)

ユーザーがページのどこまで読んで、どこで離脱してしまっているのかを確認することができます。ページを読みに来たユーザーの何%がその箇所まで読んでいるのか確認できます。

クリック位置の可視化 (クリックヒートマップ)

クリックヒートマップでは、ユーザーがどの位置をクリックしているのかを確認できます。クリックされた割合が多い箇所ほど赤色になり、クリックされた割合が少ないほど緑色になります。どのリンクが実際に訪問者の注意を引き、クリックされているのかがよくわかります。

引用:ミエルカヒートマップ

3. ヒートマップで何がわかるのか?【分析のポイント】

上記のヒートマップの機能を使うことで、具体的にどんなことがわかるのでしょうか?機能ごとに活用方法や分析のポイントを詳しく見ていきましょう。

ユーザーの興味・関心を見つける

アテンションヒートマップを活用することで、ユーザーがどの部分に最も注目しているかがわかります。
読んでほしい箇所なのに読まれていないコンテンツはどこか、逆に、想定外によく読まれているコンテンツはどこかに注目します。単に読まれている場所、読まれていない場所を特定するだけではなく、「なぜその場所が読まれているのか?」を考察します。

 ▼分析のポイント
  ・ユーザーの目を引くコンテンツ、興味・関心のある情報は何か
  ・見せるべきコンテンツが見られているか
  ・想定外に読まれているコンテンツはどこか
  ・興味の薄いコンテンツをページ上部に配置していないか

ユーザーの離脱ポイントを見つける

スクロールヒートマップを使って、ページがどこまでスクロールされているか確認し、重要な情報がしっかり読まれているかを把握できます。スクロールされていない箇所が多ければ、内容の要点を上部に持ってくるなどの工夫が必要です。

 ▼分析のポイント
  ・ユーザーがどこで興味を失っているのか 
  ・優先度の高いコンテンツはどこに配置すべきか
  ・読んで欲しいコンテンツが見られていないエリアに配置されていないか

クリックの偏りを見つける

クリックヒートマップで、ユーザーがどの部分をクリックしているかを把握できます。意図しない箇所が多くクリックされている場合、その部分を改善することでユーザー体験を向上させることができます。

 ▼分析のポイント
  ・問い合わせや申し込みなど、押してもらいたいボタンがクリックされているか
  ・どのようなバナーやリンク先がクリックされやすいのか
  ・意図しないクリックがないか

4.ヒートマップの弱点は?

ヒートマップは、ユーザーがどこをクリックしたり注目したかを視覚的に示しますが、それはあくまで「何が起こっているか」についての定性的な情報であり、「なぜそうなったのか」という理由や背景までは明らかにできません。
また、ヒートマップで「赤く染まっている=注目されている」というのは一見良いことに思えますが、必ずしもそうとは限りません。例えば、ユーザーが特定の部分を長く見ている場合、それは興味を持っているからではなく、理解しづらくて迷っている可能性もあります。

ヒートマップの弱点を補い活用するためには、他のページとの違いを分析したり、A/Bテストと組み合わせるなどして改善策を立てる必要があります。また、競合サイトを参考にすることで、改善作業が捗りそうです。

5.さいごに

ヒートマップは、Webサイトの改善にとても役立つツールですが、それ単体で完璧な答えが得られるわけではありません。複数の解析ツールと併用し、ユーザーの行動を多角的に分析していくことで、より効果的なサイト運用が可能になります。
今回の記事がヒートマップの理解に役立ち、ぜひ実際の運用に活かしていただければ幸いです。

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