コラム
column
2025.01.20
2025年も流行る?「90年代風WEBデザイン」

「トレンドは繰り返される!」とよく聞きますが、流行のサイクルは20年周期で繰り返されると言われています。
ファッションではよく聞く話ですが、ほかの分野でも例外ではなく、懐かしいキャラクターのグッズが売られるようになったり、幼い頃に見ていたアニメがリメイクされたり、小学生のころに流行ったおもちゃがリバイバルで、人気になっていたり。今の若い人たちには新鮮で、アラフォー世代には甘く切ない思い出が蘇ります…
WEBデザインでもその流れがあるようで90年代のWEBデザインが再び人気を集めているそうです。
ではなぜ90年代のWEBデザインが再び人気を集めているのでしょうか。
1. ノスタルジアの効果
- 90年代は、インターネットが普及し始めた時代であり、多くの人にとって「初めて触れたデジタル文化」を象徴します。そのため、この時代のデザイン要素は強いノスタルジアを呼び起こします。
- 特に、Z世代やミレニアル世代にとって、懐かしいデザインは親しみやすく、温かみを感じさせます。
2. シンプルで大胆なビジュアル
- 90年代のWEBデザインには、シンプルでわかりやすいレイアウトや大きなテキスト、原色に近い色合いなど、大胆なデザインが多く見られます。
- 現代の洗練されたミニマルデザインとは対照的に、ビジュアルのインパクトが強く、ユニークで記憶に残りやすいという利点があります。
3. 現代の技術との組み合わせ
- 当時の限られた技術環境の中で作られた特徴的なデザイン(GIFアニメーション、ピクセルアート、ドットフォントなど)が、現代の高解像度ディスプレイや先進的なアニメーション技術によって新鮮に見えます。
- 「レトロフューチャー」のように、昔のスタイルを新しいテクノロジーで進化させる動きが魅力を増しています。
4. 自由な表現と実験的デザイン
- 90年代のWEBデザインは、規範や標準がまだ確立されていなかったため、実験的で自由な表現が可能でした。この「ルールを破る」感覚が、今のクリエイティブな世代に再評価されています。
5. サブカルチャーやポップカルチャーの復活
- 90年代は、グランジ、テクノポップ、クラブカルチャーなど、多くのサブカルチャーが生まれた時代です。
- 現在、その時代の音楽やファッションが再流行しており、ウェブデザインもその流れを汲んでいます。
6. Z世代へのアピール
- Z世代は、デジタルネイティブ世代でありながら、レトロやヴィンテージなものに憧れを抱く傾向があります。90年代のデザインは、彼らにとって「新しいけれど懐かしい」感覚を提供します。
- ソーシャルメディアでの視覚的なインパクトが求められる中、90年代風デザインは目立つ手段としても有効です。
7. 現代社会へのアンチテーゼ
- 現代のデザインは、洗練されすぎて個性が失われることもあります。90年代風の粗削りでカオスなデザインは、それへの対抗手段としても評価されています。
- 当時のウェブデザインは、より人間味があり、デジタルの限界を感じさせるため、親近感を覚える人が多いです。
これらの要因が組み合わさり、90年代のWEBデザインが単なる「過去の遺産」ではなく、新しい創造性の源として注目されるようになっています。
企業のサイトデザインにはなかなか難しいところもありますが、「商品を目立たせたい」
「イベントや企画の雰囲気を盛り上げたい」なんて時には、ちょっと懐かしいけど新しい90年代風のWEBデザインも面白いかも知れませんね。
WEBサイト例
- ほろよい サントリー
https://www.suntory.co.jp/rtd/horoyoi/
手書き風のフォントと淡い色彩が、懐かしさとおしゃれ感を演出していますね。 - ニュー北九州シティ
https://new-kitakyushu-city.com
シティポップ感あるイラストがキュートで目を引きます。 - marvel
https://www.marvel.com/captainmarvel/
90年代「インターネット」というとこんなイメージでしたね。 - 【番外編】阿部寛 公式サイト
http://abehiroshi.la.coocan.jp
ずっと現役!!