コラム
効果的なSNS広告を出すために!SNSごとの特徴を知ろう!

SNSで広告を出すことが当たり前となった今、より効果的な配信を行うには、各SNSのユーザー層や利用者の特徴、興味・関心の違いを理解することが重要です。
今回は、各SNSの特徴や、どのような広告ジャンルが効果的かについて紹介します。
下の表は、SNSごとの特徴をまとめたものです。SNSとひとくちに言っても、プラットフォームごとにできることやユーザー層、関心ごとが異なります。広告を出すジャンルによっては、成果が出やすい媒体とそうでない媒体があるため、それぞれの特性を理解して使い分けることが大切です。

Instagram(インスタグラム)は、写真や動画を中心に、視覚的な情報を共有するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。2010年に登場し、現在はMeta社(Facebookと同じ会社)が運営しています。
Instagramでできること
1.写真・動画投稿
自分のプロフィールに残る形式の投稿。キャプション(文章)やハッシュタグ(#)をつけて拡散他の人の投稿に「いいね」「コメント」ができます。
2.ストーリーズ
24時間で消える短い写真・動画投稿。気軽な日常シェアやキャンペーン、限定情報向きでスタンプやアンケート機能などインタラクティブ性が強い傾向にあります。
3.リール
TikTokに似た短尺動画機能。音楽・エフェクト付きの動画で拡散力が高く、若者を中心に人気急上昇中。
4.ライブ配信
フォロワーとリアルタイムでコミュニケーション可能で、商品紹介・Q&A・イベント配信に使わます。
5.ショップ機能
Instagram上で商品タグをつけて、そのままECサイトに誘導でき、ネット通販との相性がとても良い。
Instagram利用者のユーザー層・属性・興味関心
中心層は18〜34歳の若年層が多く、特にファッション・美容・カフェの分野に20〜30代女性の利用が多いです。最近は40代以上も増えてきています。「おしゃれ」「センスのよさ」を重視するユーザーが多い傾向にあります。

Facebookは、実名登録を基本とした「人と人のつながり」をベースにしたSNSです。2004年にアメリカで誕生し、現在はInstagramと同じく「Meta社」によって運営されています。
Facebookでできること
1.写真・動画投稿
写真や文章をタイムライン上に表示する形式で、フォロワーや友達の画面に自然に流れる情報発信手段です。
2.グループ
共通の趣味や目的を持つ人同士が集まり、情報交換や相談ができるコミュニティ機能です。公開・非公開の設定ができ、参加者限定の投稿・交流が可能です。
3.Facebookページ
企業や店舗、団体が公式情報を発信するための専用アカウントです。商品紹介やイベント告知、問い合わせ対応などができ、広告配信やアクセス解析も可能です。
4.イベント機能
セミナーやキャンペーン、地域行事などの開催情報を作成・告知できる機能です。参加予定者の管理やリマインド通知もでき、集客やコミュニケーションに便利です。
5.メッセンジャー
友達やユーザーと1対1またはグループでチャットができるメッセージ機能です。テキストだけでなく、写真・動画・スタンプ・音声通話・ビデオ通話にも対応しており、ビジネス利用では問い合わせ対応や自動応答ボットにも活用できます。
Facebook利用者のユーザー層・興味・関心
30代後半〜50代以上が中心(若年層は減少傾向)に利用されており、興味・関心は、年齢層・生活スタイル・目的に大きく影響されます。InstagramやTikTokのような「映える」「トレンド重視」の文化とは異なり、Facebookは“生活実用派”や“情報収集派”が多いのが特徴です。

X
X(旧Twitter)は、短文投稿(ポスト)を通じてリアルタイムに情報を発信・収集できるSNSです。個人・企業・メディアなど幅広いユーザーが利用しており、「今、何が起きているか」が瞬時にわかる特徴があります。
Xでできること
1.ポスト
ポストはXにおける投稿のこと。最大280文字までのテキストに、画像・動画・リンクなどを添えて自由に発信できる機能です。
2.リポスト
リポストは他人の投稿を自分のフォロワーにも共有できる機能です。引用コメントを付けてリポストすることも可能です
3.いいね
「いいね」は共感や好意の意思表示として使われ、投稿者にも通知されます。お気に入り保存のような感覚で使う人もいます。
4.ハッシュタグ(#)
ハッシュタグは「#○○」の形式で話題を整理する機能。検索性が高く、関連投稿を見つけたりトレンド入りする要因にもなります。
5.スペース
スペースはX上でライブ音声配信ができる機能です。誰でも聴取可能で、ゲストを招いてリアルタイムで対話できます。
6.リスト・ブックマーク
リストは特定のアカウントだけをまとめて閲覧できる機能。ブックマークは後で見返したい投稿を個人的に保存する機能で、情報の管理やお気に入りの保存に使える。
X利用者のユーザー層・興味・関心
X(旧Twitter)のユーザーは10〜30代が中心で、特に学生や若年社会人の利用が多いのが特徴です。匿名性が高く、趣味・推し活・ゲーム・アニメ・日常のつぶやきなど多様な目的で使われています。リポスト(旧リツイート)による拡散性が高く、トレンドや共感ネタに敏感。男女比はほぼ均等ですが、興味分野により偏りがあり、女性は推し活やコスメ、男性はIT・ゲーム関連の関心が強い傾向があります。ニュースや時事にも反応が早く、リアルタイム性が求められる話題に強いSNSです。

TikTok
TikTok(ティックトック)は、15秒〜3分程度の“短尺動画”を気軽に投稿・視聴できるSNSで、世界中の若年層を中心に人気を集めています。音楽・編集エフェクト・フィルターなどを簡単に使え、エンタメ性・直感性・拡散力の高さが大きな特徴です。
TikTokでできること
1.動画投稿
TikTokでは15秒〜3分ほどの短尺動画を投稿できます。音楽やエフェクト、文字などを簡単に加えられ、誰でも手軽にクリエイティブな動画を発信できます。
2.フォロー・いいね
気に入ったクリエイターをフォローしたり、動画に「いいね」を付けることで、自分のおすすめ欄に似た動画が出やすくなり、相手にも好意的な反応として伝わります。
3.ハッシュタグチャレンジ
特定のハッシュタグを使ったテーマ投稿をユーザーに促す参加型キャンペーン。企業発信のチャレンジも多く、拡散力や話題性のあるプロモーションが可能です。
4.ライブ配信
フォロワー1,000人以上のアカウントはライブ配信が可能です。リアルタイムで視聴者と交流でき、コメント対応やギフト機能を活用したファン獲得にも役立ちます。
5.広告・EC連携
TikTokでは広告出稿やTikTok Shopによる商品販売が可能です。動画内に商品リンクを表示し、視聴から購入までの導線をシームレスに設計できます。
TikTok利用者のユーザー層・興味・関心
TikTokユーザーの属性は、主に10〜20代のZ世代が中心で、スマホ操作に慣れた感度の高い若年層です。女性ユーザーがやや多く、動画やトレンドに対する反応が早く、流行の発信や拡散に積極的な傾向があります。匿名性よりも自分らしさや共感を重視し、リアルな日常や体験を共有する文化が根付いています。近年では30代以上の利用も増え、幅広い世代に浸透しつつあります。

YouTube
YouTube(ユーチューブ)は、動画の視聴・投稿・共有ができる世界最大級の動画プラットフォームです。エンタメから学習、商品紹介、ライブ配信まで、あらゆるジャンルの動画が集まっており、「動画で知る・学ぶ・楽しむ」ことに特化したSNSかつ検索エンジン的な側面も持つのが大きな特徴です。
YouTubeでできること
1.動画の視聴
YouTubeでは無料であらゆるジャンルの動画を視聴できます。再生速度の調整や字幕表示、関連動画の自動再生機能なども利用可能です。
2.投稿
YouTubeでは誰でも動画をアップロードできます。サムネイルや説明文、タグなどを設定し、自分のチャンネルを通じて世界中に動画を公開できます。
3.コメント
視聴者は動画に対してコメントを書き込むことができ、感想や質問、意見交換などを通じて投稿者や他の視聴者と交流が可能です。
4.チャンネル登録
気に入った投稿者のチャンネルを登録することで、新しい動画の通知を受け取れるようになります。継続的な視聴やファン化につながります。
5.ライブ配信
リアルタイムで映像を配信できる機能です。視聴者はチャットでコメントを送り、配信者と直接コミュニケーションが取れるのが特徴です。
YouTube利用者のユーザー層・興味・関心
YouTubeのユーザー層は10代から60代以上まで非常に幅広く、全世代に利用されています。10〜20代はエンタメやゲーム実況、30〜40代は商品レビューや子育て・生活情報、50代以上は健康・旅行・ニュースなどへの関心が高い傾向があります。目的視聴が多く、「学びたい・比較したい・楽しみたい」といった明確なニーズに応じて活用されており、信頼性の高い動画や実体験系コンテンツが好まれます。

LINE
LINEは、日本国内で最も広く使われている無料のコミュニケーションアプリで、メッセージ送信・通話・スタンプ・ニュース・決済など多機能を備えた「日常インフラ型」のプラットフォームです。ビジネス活用にも強く、LINE公式アカウントや広告機能を通じて企業とユーザーを直接つなぐ手段としても利用されています。
LINEでできること
1.トーク
LINEのトーク機能では、個人やグループでメッセージのやりとりが可能です。写真・動画・スタンプ・ファイル送信なども手軽に行えます。
2.無料通話・ビデオ通話
LINEは国内外問わず無料で音声通話・ビデオ通話ができます。複数人での通話も対応しています。
3.LINE VOOM
LINE VOOMはタイムライン形式で動画や写真を投稿・閲覧できるSNS機能です。興味のあるクリエイターをフォローして楽しめます。
4.ニュース、天気
LINEアプリ内では主要ニュースや地域ごとの天気情報も確認できます。「LINEニュース」や「LINEお天気」の公式アカウントから配信されます。
LINE利用者のユーザー層・興味・関心
LINEユーザーは10〜60代まで幅広く、特に主婦層や社会人が多いのが特徴です。生活密着型の情報に関心が高く、クーポンや天気、ニュース、子育て、健康、地域情報など、実用的で日常に役立つ内容への反応が良い傾向があります。

さいごに
SNS広告の効果を最大化するには、各プラットフォームの特性やユーザー層を理解したうえで、目的や商材に応じた使い分けが重要です。同じ広告でも、媒体によって届く層や反応の質が大きく異なるため、やみくもに配信するのではなく、戦略的に設計することが求められます。今回紹介した各SNSの違いを把握し、自社にとって最適な媒体選定と訴求方法を見つけることで、費用対効果の高い広告運用につながります。
SNS広告は、ターゲットや表現方法を工夫することで、高い反応や費用対効果が期待できる非常に有効な手法です。
弊社でもInstagramやLINEなど各種SNS広告の設計から運用まで対応しておりますので、「うちの業種でもできる?」といったことも、お気軽にご相談ください!