コラム
SDGsを配慮したデザインとは?
近年、至る所で耳にするSDGs。2015年の採択から目標達成を目指す2030年までの折り返しを迎え、各自治体や企業など社会全体で目標達成に向けた取り組みが活発化されています。
広告などでもクライアント様のSDGsの取り組みやロゴを入れたりと扱かう機会も多くなっているかと思います。
では、SDGs関連のデザインをする際に配慮したいポイントや、SDGsの目標と関連が深いユニバーサルデザインについてまとめてみました。
SDGsとは
SDGs(持続可能な開発目標)は「Sustainable Development Goals」の略称で、17のゴール・169のターゲットから構成されています。「地球上の誰一人取り残さない」ことを目標に、世界中の環境問題や貧困・差別・人権問題といった課題を解決していこうという取り組みです。
ユニバーサルデザインとは
Universal(普遍的な・万能の)Design(設計・デザイン)「UD」とも表現されます。
障がいの有無や年齢、性別、国籍などに関わらず、すべての人が利用しやすいようにデザインすることをいいます。
ユニバーサルデザインの7原則
- 公平性:どんな人でも公平に使えること
- 自由度:使う上での柔軟性があること
- 簡単性:使い方が簡単で自明であること
- 分かりやすさ:必要な情報がすぐに分かること
- 安全性:簡単なミスが危険につながらないこと。
- 省体力:身体への過度な負担を必要としないこと。
- スペースの確保:利用のための十分な大きさと空間が確保されていること。
配慮したいポイント
①色使い
視覚感度は年齢による低下や特定の色の区別がしにくい色弱者などのように知覚を制限するものがあるので、それをふまえた配色や色使いで、誰にでも見やすい色の組み合わせが求めらます。
NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構 カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットについて
②フォント
フォントも読みやすく、誤読されにくい、シンプルで分かりやすい形状が求められます。ユニバーサルデザインに対応した「UDフォント」もあります。下記の例はモリサワのUDフォントです。
③文字の大きさ・行間・字間
文字サイズが小さ過ぎたり、行間・字間を詰めしすぎると読みづらくなってしまうので、文字の行間は文字サイズの160%〜180%に設定すると、余白ができて読みやすくなります。
まとめ
上記の通りSDGsの目標とユニバーサルデザインの考え方は共通しているといえるでしょう。
SDGs関連のデザインをする際は、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた「見やすく」「分かりやすく」「多くの人に伝える」ことを心がけましょう。