コラム
新たなお札登場!見所はユニバーサルデザインを意識した一新のデザイン!
2024年7月3日にお札が改刷
新しいお札、もう手にしましたか?
2024年7月3日に改刷された、一万円、五千円、千円の3券種のお札。皆さんはもう手にしましたか?
お菓子のパッケージや企業のロゴ、スマホアプリのUIもそうですが、今まで馴染んでいたもののデザインがガラッと変わると、良くも悪くも違和感が生じます。
改刷されたのお札もその一つ。
しかし、そのデザインを観察してみると、多用多種な人が手にするものとして相応しい工夫が細部に宿っていることがわかります。
見てみよう!改刷されたお札
数字の形
一万円と千円で「1」の形が違います。
お財布の中でお札が重り1しか見えない場合でも判別がしやすそうですね。
個人的に今回のデザインで驚いた点です。
統一感を出すために書体の種類は揃えた方がいいと思いがちですが、「使いやすいさのためには、そういうこともしてもいいんだ!」と目から鱗でした。
数字の大きさ・太さ
数字が細くなりました。
太い方が目に入りやすいと思いがちですが、ぼやけた視界では変更後の細さの方が視認性が高いようです。
また、分かりやすすぎるほどに大きくなりました。
今までのお札の慎ましい数字からガラっと変わった大きな数字は、「お札らしくなくてオモチャみたい」と感じてしまう人も多いようです。
しかし、慣れてしまえばどうということはないでしょう。
色
画像はお札の色を簡単にスポイトで取ったものです。
新デザインのお札は、色がカラフルになったと思いませんか?
微細な色の変化で、人物やお札全体が色彩豊かに表現されています。
もちろん、ただカラフルになっただけではありません。
D/P型の色覚でみたときに、1000円と5000円で色の区別がつきづらかったのが、新しい色ではお札の違いが分かりやすくなりました。
斜線
3種類それぞれ、斜線が入っている箇所が違います。
はっきりとした線で見分けがつきやすいのはありがたいですね。
新しいお札を手にしたら
まずはじっくり観察!
新しいお札を早く手にしてみたい!という人も、そうでない人も、初めて手にした際はじっくり観察してみましょう。
国立印刷局や日本銀行のサイトでは、このブログでも紹介しきれなかった特徴が詳しく解説されています。
●独立行政法人 国立印刷局 │ 識別性向上に向けた取組(外部サイト)
防犯のためにも
また、とても残念な話なのですが、新しいお札すると登場と早速偽札を流通させようとする人もいます。
これから使っていくことになる新デザインの札をよくよく観察して、自分なりの見極め方を覚えておきましょう。
観察しているうちに、新たなデザインの工夫を発見できるかもしれません。
最後に
これからの時代に適したユニバーサルデザイン、自分とは違う視点を知ることができて大変興味深いです。
お札以外にも、日常的にユニバーサルデザインのものをチェックしていきたいです。