株式会社プランニングA

コラム

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2020.08.05

Googleマイビジネスの登録で計測できる「来店コンバージョン」とは?

来店コンバージョン

Webマーケティング担当のアソウです。

ようやく東北でも梅雨明けが宣言され、遅めの夏を迎え始めていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今まで複数回にわたってGoogleマイビジネスの登録方法や重要性に関して記事を作成してきました。

Googleマイビジネス に登録することによって、会社や店舗情報の「表示回数」「経路検索数」「電話番号の発信数」などが管理画面上で確認できるようになるということを以前の記事でお伝えしました。

これらの指標を使えば折込チラシやTVCMなど、これまで計測が難しかったオフラインでの広告効果を確かめるのにも有効な手段になるかと思います。

今回はGoogleマイビジネスと、リスティング広告やディスプレイ広告を配信する際に使用する「Google広告アカウント」を連動させることで計測が可能になる「来店コンバージョン」に関してお話をさせていただきます。

来店コンバージョンとは?

「来店コンバージョン」とは、リスティング広告やディスプレイ広告をクリック・視認したユーザーが、どれだけ店舗訪問につながったかを計測できる、Google広告の機能の1つになります。

例えば、飲食店やコンビニ、スーパー、フィットネスクラブ、美容院、ディーラーなどでWeb広告を配信するとします。

事前の来店予約フォームなどがある場合は良いですが、それ以外の場合、広告をクリックしたり閲覧したユーザーが「実際にどれだけ来店につながったか」を把握するためには、店舗でアンケートを取ったりなど工夫をする必要があるので、計測が難しい部分がありました。

GoogleマイビジネスとGoogle広告アカウントをリンクして「来店コンバージョン」を活用することで、広告のクリックや閲覧をしたユーザーが、どれだけ実店舗へ来店してくれたかを具体的な数値で把握することが可能です。

店舗型のビジネスをされている方にとっては非常に有効な手段であるということが分かりますね。

ただし残念ながら来店コンバージョンに関しては、現状全ての店舗で利用できる訳ではなく、店舗数や広告の合計クリック数など、いくつかの条件を満たしたアカウントのみが利用可能となっています。

若干ハードルが高いようにも感じますが、実は2015年の「来店コンバージョン」サービス提供開始時は、大手家電量販店や総合スーパーなど、全国展開しているような規模が大きい店舗しか使用することができませんでした。

セブン&アイ・ホールディングスが2015年から来店コンバージョンを導入しているという資料がありますのでご参考までに。

https://services.google.com/fh/files/misc/7i-cv-casestudy-final.pdf

約5年前のサービス開始時と比べると使用条件はかなり緩和されてきているように思います。

今後データが蓄積されていけば更に条件が緩和し、店舗数に関わらず来店コンバージョンが使えるという日も来るのではないかと予想しています。

先を見据えて、今からしっかりとGoogleマイビジネスを活用されることをお勧めいたします。

来店コンバージョンを使うための条件

来店コンバージョンを使える条件は、Google広告のヘルプによると下記のように説明されています。


・対象国内に複数の実店舗がある。
・広告のクリックと視認範囲のインプレッションが十分にある。
・Google マイビジネス アカウントを Google 広告アカウントにリンクしている。
・Google マイビジネス アカウントに各店舗のビジネス情報を作成している。
リンクされたビジネス情報の 90% 以上について Google マイビジネスでオーナー確認が済んでいる。
・アカウントで住所表示オプションが有効である。
・広告のクリックや視認可能なインプレッションと関連付けられる来店データがバックエンドに
十分に蓄積されており、Google が定めるユーザー プライバシーの要件を満たしている。

【参考】https://support.google.com/google-ads/answer/6100636?hl=ja

店舗数に関しては明確な基準は公開されていませんが、国内で15店ほどの店舗を展開されているお客様のアカウントで来店コンバージョンが計測ができるようになっていましたので、おおよその目安はそれくらいになるかと思います。

GoogleマイビジネスのアカウントとGoogle広告のアカウントをリンクさせた上で、広告の表示回数やクリック数もある程度の量を確保しないといけないので、最初から実施できるものではないという点に関しては注意が必要です。

来店コンバージョン計測の仕組みや正確性は?

「来店コンバージョンってどうやって計測しているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

こちらもGoogle広告のヘルプを参考にすると、


来店データは、匿名で集計された統計情報に基づくものです。Google 広告では、広告をクリックまたは表示した後に来店したユーザーの現在と過去の人数データを使用して、推定値が生成されます。

来店データを個々の広告クリック、視認範囲のインプレッションおよびユーザーに関連付けることはできません。個人ユーザーのプライバシーは、業界の最良事例に則って保護されます。

【参考】https://support.google.com/google-ads/answer/6100636?hl=ja

少し分かりづらい内容ですが、つまり「実際の来店数」ではなく、匿名で収集された統計データからの推定値であるということです。

この点は念頭に入れておきましょう。

来店コンバージョンは個々のGoogleアカウントに紐づけられる「ロケーション履歴」を参考にしています。

ロケーション履歴とは「Googleマップ」で、過去の移動ルートなどを地図で振り返ることができる機能です。「いつ・どこにいたか」が正確に残っているということですね。

Googleではそれらのデータを匿名化して、個人を特定できない状態で使用しているということです。

気になる方はコチラからご自分のロケーション履歴をチェックしてみてください。

ロケーション履歴は、GPSやWi-Fiのシグナルを活用した三角測量によって計測されており、例えばビルの何階に居たか、ショッピングモールのどのお店に居たかというところまで分かるようです。

非常に高い精度で、来店コンバージョンを導き出せているということが言えるかと思います。

Googleマイビジネスに登録して、集客の強化と見える化を

「来店コンバージョン」の利用にはいくつかの条件があるものの、その使用条件は年々緩和されてきており、数年後はより気軽に計測が可能になる可能性があります。

店舗型のビジネスをされている企業様にとって、Googleマイビジネスは必須の集客チャネルになるということは明らかです。

今のうちからしっかりとGoogleマイビジネスを活用して、広告や施策効果の見える化を進めつつ、来店コンバージョン活用の準備を進められることをお勧めいたします。

「まだオーナー確認が済んでいない」「今後に向けてGoogleマイビジネスをもっと活用していきたい」という方は、是非下記のフォームからお問い合わせいただければ幸いです。

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