株式会社プランニングA

コラム

column
2020.10.07

【わかりやすい文章・書き方講座(1)】そもそも、「わかりやすい」ってなんだろう?

最近Webチームに移ってきた今村です。


これまでは、チラシのデザイナーから始まって、直近ではフリーペーパーや、企業の広報誌などをつくる仕事を主にしていました。文章も書きますし、写真も撮ります。
後厄がまもなく終わる年齢ですが、今後は新たにWeb関連の仕事にも関わっていくことになりそうです。ということで、みなさんよろしくお願いします。

さて、私のブログでは今後しばらく「文章」について書いていこうと思います。

今回は、「わかりやすい」ということについて。


本当はもっと現実的な、書き方についての内容から始めようかと考えていたんですが、いろいろ考えているうちに「そもそもわかりやすい、ってなんだっけ?」と、文章を書き出す前の段階で止まってしまいました。


ということで、改めて「わかりやすい」ということに重点をおいて
1.「わかりやすい」って何だろう?
2.予想しやすい順番で伝える
3.使う言葉に注意する
という順番で考えていきたいと思います。

「わかりやすい」がわかれば、きっと、もっとわかりやすい文章に近づけるんじゃないか、と信じて。

「わかりやすい」って何だろう?

最初に「わかりやすい」ということについて、いろいろ調べた結果での、私なりの結論を言ってしまいます。
いろんな考え方があるかと思いますが、私は

理解するのに時間がかからない

または 負担なく理解できる

ということだと考えています。

「理解する」ことは、頭の中で行われます。まずは頭の中でどのような流れで文章が理解されるのか、ということから「わかりやすい」を考えてみます。

予想しやすい順番で伝える

ある文章を読み進めるとき、無意識に人は頭の中で、過去に読んだ文章や知識などを基に、その後の展開を予想しています。展開が予想した通りだった場合にすぐ情報を処理できるように、あらかじめ準備しているのです。ですから、文章を書く側は、その予想を裏切らないようにしなければなりません。

〈次の文章を読んでみてください。〉

多少気になる部分はあっても、一見、意味はわかりそうな気がします。でも、上の文章で最初に挙げている、3つの特徴ってどれだかわかりますか?

「第1の特徴は」と言っているので「風味が抜群」が1つ目の特徴だとわかります。でも、その次から曖昧です。「美味しいリンゴ」なのか「特別な絞り方」なのか「栄養もしっかりはいってい」ることなのか。もしかすると、「生産工程の無駄を省き、経費を抑え」ているので、価格が安いのかもしれません。

「第1の特徴は、」と出てきたら、人は次の2つのことを予想します。
「第1の特徴は」の直後に、特徴が説明される(はず)
第1の特徴を説明した後に、「第2の特徴は」というキーワードとともに第2の特徴が説明される(はず)

この後に出てきた内容がこの予想通りであれば、情報はすぐに処理され「わかった」状態になります。
「第1の特徴は」と言っていたのに、その後で第2の特徴がはっきり書かれていなければ、当然「ん?」とモヤモヤが残ります。それを解消するために、また違う展開を予想します。このように、展開が予想通りでなければ、予想通りになるまでこの予想を繰り返しますので、時間がかかります。つまり情報がスムーズに処理されないので「わかりにくい」と感じるのです。

前の文章を、第2の特徴を「栄養」、第3の特徴を「価格」としてわかりやすく書き直すと、こんな感じでしょうか。

また、「この話がきたら、次はこの内容が知りたい」ということもあります。
例えば、商品紹介のチラシで、商品の特徴を知ったら、その後に価格を知りたい、など。期待通りの情報が、期待したタイミングで提供されると「わかりやすい」と感じるようになります。

つまり、読む人が予想しやすい、または期待している順番で情報をはっきりと出していくことが大事だということです。

使う言葉に注意する

読む人の予想に合った展開、の他に、わかりやすい文章にとても重要なことがあります。
それは、文章内で使う言葉に注意することです。
例えば「コンセンサス(了解する・同意する)」「ペンディング(保留する)」などの「カタカナ用語」が多く使われている文章って、何だかわかりにくいですよね。「日本語で言ってくれよ!」と思ってしまいます。
「カタカナ用語」については、今までにも散々いろんなところで言われているので、意識して使わないようにしている人は多いと思いますが、忘れがちなのが、その会社や業界といった中の限られた人が使っている「用語」です。その世界の中にいると、みんなが使っていると錯覚してしまいがちなので、一層注意が必要です。可能ならば、その世界の外にいる人に読んでもらうといいでしょう。
どうしても使わなければならない場合は、文章の中でちゃんと説明が必要です。
そうしなければ、読む人が、わからない用語のところで止まってしまったり、誤解したまま読み進めてしまったりして、結果「わかりにくい」ということになってしまいます。

「わかりやすい」文章の基本

改めてここまでの内容をまとめます。

わかりやすい文章に必要なこと
1.次の展開が予想しやすいような順番で情報を出していくこと
2.わかりやすい言葉を使うこと

文章を書くときには、まずはこの2つを意識することをおすすめします。
そして書いたあとは、必ず他の人に読んでもらって、意見をもらうこと。
これだけでも大分、文章はわかりやすくなるはずです。

次回からは、もう少し具体的な文章の書き方について考えていきます。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。また次回もよろしくお願いします。

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